そんな願いも虚しく、私は、こーゆー時だけ、無駄にくじ運がいい。
そこには、堂々と"あたり"の3文字が書かれていた。
「ドンマイ」
玲奈は、哀れむような顔で私の肩に手をおいた。
その口元は、緩みに緩んでいる。
「あ、俺あたりだ」
教室の真ん中で、山本くんが手を挙げた。
「山本くんとだったら、私やりたいー」
「そんなの、私もー」
ほら、この30人の中にも山本くんのこと好きな子が何人もいる。
「もう1人は誰だー?!」
担任が騒ぎ立てては困るので、すぐに手を挙げた。
「じゃあ2人、今日から頼むわー」
そう言って、担任は1枚の紙切れを渡す。
「え...なに、これ?」
「やることリスト!できたら、チェック付けていってねー」
本当に本当の雑用じゃんか!!

