「瑠璃亜〜、遅刻するよー!」 お母さんの声がリビングからした んん!? 「…え?」 遅刻する!? 今何時っ……、8時10分…。 まじで? せっかく早起きして女子高生になるための準備を1時間かけてやったっていうのに! いつもは10分で準備する私とは大違いだったのに! そこまでして遅刻スタートは…、 「…、やだっーーー!!! あ、いってきまーす」 そう叫びながら私は我が家を飛び出して行った。