貰ったコピーと買ってきたサンプルを並べはじめていると、章が席に戻ってきた。

「一応、渡辺さんの意見聞きながら、参考になりそうなやつセレクトしてきたよ」
そう言って、残りの5枚も私に差し出す。

章のセレクトしたものは、センスが良いものばかりだ。
何か・・・悔しいとさえ思ってしまう。


「何か気になるものある?」
章に聞かれて、思わず「どれもすごいです」と答える。

「いいですね。この天井のガーランドとか、ホログラムのものでできそう」
丁寧に見ていくと、ホログラムを取り入れられそうなアイデアが沢山ある。


「そう。なるべくホログラムに転換できそうなやつを選んどいた。
渡辺さんなら・・・この辺じゃないかな?」
そう言って差し出したものには、ピンクのペーパーフラワーで飾り付けられた部屋だ。

「これをホログラムで、とか?」

いいな、と思うけれども・・・一瞬考える。
似たようなライトを出展する予定だ。