何となくあれ以来、橋本と気まずさはあったが・・・数日経てば、いつもの調子に戻っていった。
お互いに気を使いながらも、まぁ表面上は元に戻りつつある。

「じゃあ橋本君終わった朝礼始めますね」
うちの営業部の部長が声をかける。

そして橋本が終わったタイミングで、みんなで中央に集合する。


「おはようございます。セール初日、予算は150万円です。
配置は通達していた通りです。営業部の3人がレジに入ってもらって、後は接客と品出しに回ってください。
特に男性陣、品出しよろしくお願いしますね。
それでは本日もよろしくお願いします」

そう言い終わったタイミングで、開場のアナウンスが流れる。
「今から開館します」と流れると、一気にフロアの空気が動き始める。
そしてエスカレーターにはお客様の波が見える。


私達はそれぞれ配置について、お客様の波に備えて準備を始めるのであった。