3年後、あの約束の続き

ただプロジェクトは一旦凍結されることになる。
政府の許可取りで詰まってしまった。
とは言え想定内のことで、詰まった時のスケジュール調整も、巻き返すプランも全て作ってある。

正直な話、『少し暇』状態になった。


休暇でも取ろうかとエリックにぼやくと、何故か怒られる。

『ちょっとアキラ!僕はものすごーく忙しいんだけど!』

それは仕方ないだろう。
俺にまた押し付ける気か。

『アキラには働いてもらわないとね!ほら!はい!!』

エリックは目の前の資料を掴んで、ドサッと渡した。

『君の将来の部下達だよ。休暇取るなら会ってきなさい』
そう言ってニヤニヤ笑っている。


目の前の資料を開くと‐東京の日本支社のデータだ。
『最近、展示会での契約がすごく伸びているそうだ。
それに日本に直営店を作るから手伝ってきなさい。
絶対に成功させるんだぞ!』

エリックの勝ち誇ったような顔。
何だ少しムカつくのは気のせいか。


俺はペラペラと資料を捲って、データをイチから読み始めた。
『正直、日本の営業部は押しが足りないんだよ!押しが!』
『イマイチ日本の好みがわからないんだよねぇ。何でこれが売れてるんだ?』

資料を見ながらも、エリックの解説なのか愚痴なのかわからないものを聞かされている。
少し黙ってくれと言いたい。