3年後、あの約束の続き

父の研究を手伝ったりあの一家を探す以外は、ごく普通の大学生活を送っていた。
特にガブリエウと友達になってからは、普通に女の子とも遊べるようになっていた。
たまにルーツがラテンの人に「何でだ!仲間だろ?!」と言われるぐらい地味な存在ではあったが。
当たり前だが俺はラテンの血は一滴も流れていない。


あの一家を諦めよう。
そう思わなかったのか?と聞かれても、NOとは言い切れない。

ここはアメリカで、あの狭い『あの町』ではない。
色んな人が居て、色んな人と知り合う。

女の子と2人で食事をしたり、遊びに行くこともあった。


でも、そんな時に決まって見る夢がある。


『あの日』の病室の光景。
目の前には包帯を体中に巻いて、横たわる彼女。

ここにいてはだめだ。
彼女が連れ去られてしまう。

俺は彼女を抱えて病院の出口に向かう。
誰も居ない廊下を、ひたすら出口まで歩く。

あともう少し、あと1歩・・・


でも、いつも『あと1歩』の所で、目が覚める。


彼女は俺を苦しめ続ける。
それは彼女自身なのか、俺らを引き裂いた何かなのか、よくわからないまま。


彼女に拘る俺を、ガブリエウは「First love curse」だと言った。

『初恋の呪い』
俺にぴったりな言葉。


また「Me too」とも。

結局ガブリエウを嫌いになれないのは、こういう所なんだろうなと思う。