3年後、あの約束の続き

病室に到着してしばらくすると-一瞬彼女の意識が戻った。


「エミ?!エミ?!」

何度も手を握って、彼女の名前を呼ぶ。

「章・・・何で・・・?」

「迎えにきたよ。エミ」


彼女の目から、一筋の涙が伝っている。

「ごめんね、迎えにきてくれたのに・・・」

そしてまた彼女の意識が遠くなる。
何度も名前を呼ぶけれど、彼女は再び落ちてしまった。

そのまま俺は、彼女の手を握っておじさんたちの到着を待った。
連絡がつかないと言っていた通り、一向におじさんたちが来る気配はない。
もう夕方になろうとしているのに、どうしようかと不安になってくる。


すると看護士の人に連れられて-2人の人物が病室に入ってくる。
中年のスーツを着込んだ2人組。

正直、嫌な予感がした。


「君は彼女の友達?」

「はい・・・そうです」

「私達のことは知っている?聞いているかい?」

「・・・いいえ」

どう考えても、俺の記憶に該当する人物は居ない。
彼女からの連絡を思い出しても、心当たりがある人は全くなかった。