3年後、あの約束の続き

彼女と沢山のことを喋った。

俺の記憶=彼女の記憶でもあるのだ。
思い出話であれば、彼女とはいくらでも話せる。



でも‐未来の話ができない。


徐々に夜明けが近付くと、彼女の表情が曇り始める。
夜明けと共に、始発のバスがやってくる。そこが彼女と過ごすタイムリミット。
タイムリミットは、すぐそこ。

そしてついに、彼女は泣き出してしまった。

今こそ‐この言葉を言わなければいけない。


覚悟を決めて彼女の手を取る。


「3年後、迎えに行くよ。待っててくれる?」


俺は日本の大学に進学する。
だから3年後、帰国して受験に備える。

だから・・・次こそ彼女を連れて、この町を出よう。



それを聞いた彼女は、満面の笑みで
「うん、待ってる」と答えた。


その笑顔がいとおしくて、そっと彼女の唇に口付けをした。
初めての、彼女とのキス。


唇の感触、体温、彼女の味。
‐今でも忘れられない。