3年後、あの約束の続き

いつだか姉ちゃんに「章が構いすぎるからいじめられるんでしょ」と言われたことがある。
でも俺は、泣いている彼女を無視なんてできない。
彼女をいじめるのは、絶対に許さない。

そしてますます彼女以外の女子が嫌いになっていった。


ただでさえ、彼女は同級生の母親や周りからも、冷たい視線を送られていた。
それは出ていった母親と同じ‐ドライアイスのような冷たい目。

彼女と居ると
「どうしてこの子なの?」
そんなヒソヒソ声が、いつも聞こえてきていた。


仮にもうちは、元大地主。
土地を売ってしまったとは言え、そのブランドはまだ健在している。
俺らを取り込んで、父と再婚を目論む人だって居た。
1人や2人じゃなく、もっとだ。


俺たちは年齢を重ねるほど、この町が息苦しくなっていく。
ずっとそれは変わらない。



そしてこの頃ぐらいから、徐々に目標が変わって行った。



いつか彼女を連れて、この町を出ていこう。



この町は、2人にとって窮屈だ。
いつか2人でこの町を出ていく。


そう思うようになっていった。