「大丈夫だよ、ごめんね」
誰かが私をそっと抱き締めて、耳元で囁く。
顔を上げると、見慣れた顔。
「章・・・」
「2人とも離れて!!」
スガさんの叫ぶ声。
声のする方向には、なぎ倒された『あの人』
数歩離れると、到着したエレベーターから警官がなだれ込んできた。
そしてあっという間に手錠をかけられて、拘束された。
それでも暴れる『あの人』に、誰かが近づいた。
「坊っちゃん、もう辞めましょう。逃げ場はありません」
低い年配男性の声。
あの先生だ。
「うるさいっ!!只の弁護士の分際で!!!」
「お前のことは、もう庇わない」
更にドスの効いた低い声。
「もう辞職は覚悟している。お前も弟も道連れだ」
その声を聞くと‐ピタリと動きが止まる。
その隙に警官に担がれて非常階段に消えていった。
そして声の主は振り返り、私達に近づく。
「君はあの時の子だね。まさか見つけるとは」
そして章の前に立ち、静かに頭を下げた。
「大人の事情に巻き込んですまなかった」
深々と頭を下げ終わると、振り向き非常階段へと消えて行った。
弁護士の先生も一緒に。
誰かが私をそっと抱き締めて、耳元で囁く。
顔を上げると、見慣れた顔。
「章・・・」
「2人とも離れて!!」
スガさんの叫ぶ声。
声のする方向には、なぎ倒された『あの人』
数歩離れると、到着したエレベーターから警官がなだれ込んできた。
そしてあっという間に手錠をかけられて、拘束された。
それでも暴れる『あの人』に、誰かが近づいた。
「坊っちゃん、もう辞めましょう。逃げ場はありません」
低い年配男性の声。
あの先生だ。
「うるさいっ!!只の弁護士の分際で!!!」
「お前のことは、もう庇わない」
更にドスの効いた低い声。
「もう辞職は覚悟している。お前も弟も道連れだ」
その声を聞くと‐ピタリと動きが止まる。
その隙に警官に担がれて非常階段に消えていった。
そして声の主は振り返り、私達に近づく。
「君はあの時の子だね。まさか見つけるとは」
そして章の前に立ち、静かに頭を下げた。
「大人の事情に巻き込んですまなかった」
深々と頭を下げ終わると、振り向き非常階段へと消えて行った。
弁護士の先生も一緒に。



