「え・・・・・・あきら、君・・・?」

「はい、お久しぶりです。おばさん」

そう言って章は笑った。
するとお母さんは-声を上げて泣き始めた。


「本当に・・・本当に・・・章君なのね・・・!!夢じゃないのよね!!」
そう言って章のシャツを掴んで揺らす。

「ちょ・・・おばさん・・・苦しい!」



「ちょっとみんなどうした・・・って・・・」

お父さんも顔を出すが、章の顔を見るとフリーズしてしまった。


「あ、お久しぶりです、おじさん」

そう言うと、お父さんは章に近づく。

「本当に章君なんだね」

「ええ。そうですよ」

するとお父さんは-章をそっと抱きしめた。


「本当に・・・すまなかった」

そしてお父さんも、静かに泣き始めた。


その様子を、翔太は不思議そうな目で眺めていた。