先輩、大好きです。



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美男美女カップルが別れたと噂が流れた日の放課後。



偶然、先輩の教室の前を通った。




教室の中からは男子の下品な笑い声がする。



私の嫌いなタイプだわ…そう思い通り過ぎようとしたけど、できなかった。




だって、あなたの声が聞こえたから。




「負けは裕翔だな!」




「えーー!」




「じゃあ、裕翔には、あのパシリの女の子と付き合ってもらいマース!


期限は1ヶ月な!」




「…おぅ。」




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この時から私、何もかも知ってたよ。




私ね?




なんで今日、デートにしたか知ってる?




私たち、付き合って1ヶ月なんだーー。