「ありがと!
また連絡するね」
「おう!またな!」
そう言い、手を振り別れる。
その時…パシッと誰かに掴まれた。
そして、家の中に無理やり引っ張りこまれる。
急に強くなって私は悲鳴を上げた。
「きゃー!!!!
助けてーーー!
裕翔先輩ッ!助けてー!」
怖さの余り泣いていた。
なぜ、助けてくれるなどありえない、裕翔先輩の名前を呼んだのか、今考えても遅い。
せめて、櫂の名前を呼べば良かった?
いや、もう今更遅い。
「助け「俺だよ!裕翔!」
「あぁ、裕翔先輩か…って!
えーー!?!?!?」
目の前には荒い呼吸をする裕翔先輩がいた。


