そんなある日、康弘が私に志保の相談をしてきた
私はいつものように相談に乗って
仲直りしてくれることを願っていた


「俺、志保と別れるかも」

いきなり康弘が言い出した

「は!?」

気の抜けるような返事をしてしまった

「何言ってんの」

「俺もともとお前が好きだったんだけど」

「はいはい」

いつものように話を流した

「お前いつもそうだよな、そうやって流すなよ」

康弘がいきなり本音を言うかの様な
そんな目つきで私をみた

私は言った
「私は普通に無理だけど。志保は私の親友だし
康弘を彼氏彼女のようなそんな風に見れないし」

「お前いつも志保のことばっかりじゃね?
俺の気持ちは無視かよ」


私は何もいえなかった
いわれて気づいた
私は確かに今まで相談を受けて志保の事しか考えていなかった