次の日からも、桜庭くんはずっと
旧音楽室に来てくれていた。


何故かわからないけど、桜庭くんは、
真っ直ぐで、自分を偽ったりしなかったから
音を聞かせることにあまり
抵抗は感じなかった。


その3日後の話だった。
まさか、ピアノを君の前でも弾けなくなる、
だなんて思ってもなかったんだ。