スタードロップス

「桜庭くんっ!」


初対面の時から印象に残っていた
ミルクティー色の猫っ毛をした、
少し大きい背中がこちらを振り返る。


「どうしたの?」


「まだ、まだ帰りたくないの!
私をどこかに連れて行って!」


一度驚いたような顔を見せたけれど、
普通じゃない私の様子から
何かを察したのかもしれない。


「そっか、じゃあ公園行こっか。」


私たちの家の近くにある
小さな公園に入って、
温かい飲み物を買った。


「あっ、君ココアにしたの」


「うん、桜庭くんは紅茶なのね」