スタードロップス

ゆっくり目を開くと、
桜庭くんの顔があった。


「あっ、目覚ました?」


「ん〜…」


「君、寝起き悪いんだね。
ちなみに今9時半すぎだよ。
帰らなくても大丈夫なの?」


「はっ、帰らないと!」


「んじゃ、俺も帰る準備する。」


お互いの制定カバンを持ち、
鍵をかける。


そして、暗い夜道を2人で歩く。


案外家は近く、
私は北地区、桜庭くんは東地区。


だけど、君は
「君は女の子だよ。1人で帰っちゃ危ないよ。」
って送ってくれる。


人の優しさも温かさも、
そして女の子扱いなんて、
慣れてない上に不意打ちで、
鼓動が高鳴っている。


すれ違いざまに見つけた猫に
「にゃあっ」と笑顔で話しかけていたり、
そんな所が可愛かった。


しばらくして、七瀬という表札が飾られた
私の家に着いて、君は、
「また明日ね」って微笑んで帰っていった。


また明日、いつも通りの場所で。
そんな意味を込めて交わす「また明日」が
大好きだった。