_ピンポーン_

玄関のインターホンが鳴った。誰だろ。


「よー!トウマ、久しぶり!」

「祐也じゃん!久しぶり。てか、なんかあったの」

「あー、実はさ...」




「はぁ!?家賃払えなくてアパート追い出されたー!?」

「うん」

「それで泊めてほしいと?」

「頼む!」

幼なじみの兄、裕也が訪ねてきた。家賃が払えず、追い出されたらしい。



「まぁ、いいけどさ」

「ありがと!助かった!」

そう言いながら、祐也はソファーにダイブした。

「ったく...」


「ん?なんだこれ、水族館か遊園地か?」

「あ、ちょっと!やめろ」

「デート?」

「うん」

「てか、迷ってんなら相手に聞けば?」

「えー...」