「トウマくん、おまたせ!」

「じゃあ、帰ろっか」

「ふふっ」

「え?俺、なんかついてる!?」

「違うよ~。なんかこう言うの新鮮だなって」

「なんだ…なんかついてたらってびびったよ」

「ごめんね」

「んー?いいよ」



「あ…りおちゃんって、髪伸ばしてるの?」



「そうだよー!まぁ、そろそろ切ろうかなって思ってたんだけど」


「そうなんだ…でも、俺は好きだな。りおちゃんの髪」


す、好きって…


私に向かって言われたのではないとわかっているけど…


胸がギュッと締め付けられた。