「えー、今日は学級長を決めようと思う。誰か立候補はないか?」



入学して1日目、学級長を決めるらしいんだけど...。



周りはお嬢様たちばかり。隣の人と話してて先生の話なんて聞いてなさそう。

「立候補いたら手をあげろー。」


「えー、このクラスまとめることできる人なんていないですよ笑笑」


一人の女の子(多分お嬢様)が発言した。




「いや、どうだろ。」


次に発言したのは...トウマくん?!



「真面目で、一生懸命な人ならできるんじゃない?」



「ちょっとぉーこのクラスにそんな人いないってー笑」


お嬢様は可愛い声で反発する。



「君は無理だね。だけど…んー、例えば…一ノ瀬さんとか?」



「わ、私っ!?」


「真面目だし、一生懸命だし、いいんじゃない?」


いやいやいや、おかしいでしょ!こういう時は、「俺がやるよ」とかじゃないの?!


「一ノ瀬、どうだ?」

「え、えーっと...」

「一ノ瀬さんにさんせーいっ!」

「「私もー」」

え、これは断れないパターンでは...???

「りおちゃん、頑張って!」

「...わかりました。やります。」

押し付けられてしまった。



私のばかやろう!

なに押し付けられてるんだよっ!

て言うか、もともとはトウマくんのせいじゃん!?

「もー!最悪っ!」