あたしは気がつくと、聖の病室へ駆け出していた。 「李玖っ!」 幸太君のあたしを呼び止める声。 でもそんなの構わない。 「・・・っ聖!」 聖は、ゆっくりとこっちを向いた。 ・・・悲しそうな顔・・・。 どうして? どうしてそんな顔してるの? 本当は・・・ 本当はまだ、生きたいんでしょ? 生きる事に 背を向けないで。