ミミズクはしなやかできれいな羽を伸ばし少女を導くように飛んでいる。それを追うようにまた少女は歩きだした。ミミズクを追いかけて

歩きながら少女は思った
(ヨルノオーってどんな人なんだろ…怖いのかな怖かったら、怖いなこわいのは、苦手だな…でも、でも私を殺してくれるんならうれしいな、姿丸ごと食べてくれると、うれしいな)

すると大きな、大きな洞窟が見えた。なんともきれいで青い光に包まれたそれはとても煌いてまぶしかった。

(ここ…?ここが森のオオサマのおうちかな?綺麗、とても綺麗、綺麗すぎてなんだかまぶしい…あ、でもなんでだろうどこか暖かい)

少女はそんなことを考えながら、この洞窟の中に吸い込まれるかのように入っていった。