さて、笑顔という仮面をつける事を覚えましたが、まだまだ世界の攻撃は厳しく、僕の縫い繕って作り上げた心をズタズタにするのです。

帰り道で聞こえる笑い声さえ、僕には恐怖の対象にしかなりません。人の声が、空気が恐ろしいものになっているのです。

耳栓などは役に立たず、音は消えても空気の震えが残っていました。音楽を聴く趣味は無いのですが、これはどんな耳栓より効果がありました。