二つ目の苦労は、心の問題について。僕の心は陶磁器のように薄く、脆いものでした。

幼少期より、僕は、自分の心を何度となく縫い繕ってきました。僕の心の裂傷はほんの些細な事で裂け広がり、赤い噴水を作り出してしまうのです。

絶えず吹き上げる赤にうんざりしつつ、黄ばんだ白い布で覆って、鈍い針と切れそうな糸で縫い上げ、切れないハサミで糸を切る。鉄のように生臭い匂いに吐き気を覚えながら。