R Y U S E I




「でも俺、くーが嫌な思いを
するのは嫌だから今日は様子見。

下っ端の奴にちょーっと情報を
流してアイツらを挑発しに行くように
ふっかけただけだから」



「そうそう!
そしたらアイツら案の定
めちゃくちゃ焦ってんの!!
笑っちゃうよな~!

俺らの下っ端に幹部総出で
出てきたんだぜ?!

いやもう、笑っちゃうのなんのって」



そう言って旬はゲラゲラ笑い始める。



「確かに。
アイツらすんげぇ顔してたよな!

下っ端に俺らのことめちゃくちゃ
聞いてんだよ。

そんなに俺らの情報持った下っ端
なんていねえっつの!

ほんとに馬鹿じゃねえかな、アイツら」



さらにゲラゲラ笑い出したのは、弥生。




「ふーん。
随分とここで楽しんでたみたいね?」



自然と殺気が出てしまった。


いやだってもう、腹立つでしょ。

私が面倒な思いをしてる時に
それを見てこいつらが
楽しんでたなんて。




「「…すみませんでした!!」」




旬と弥生が謝ってきたけど
許すわけねーだろ。