R Y U S E I


狂気だよほんとに…。


「はァ…。
ほどほどにしてよ、ハル」



そう言うとぱあっと効果音が
付くほど明るい表情になったハル。




「まあ、確かにあいつら馬鹿だよなぁ!
何が姫だよ、女に溺れて普段やってた
最低限なことが何も出来ねぇなんて
クズとしか言いようがねぇな。

いやー、大変だわ新も」


そう言ったのは、いつもテンション
高めの旬。

確かに、旬の割にはまともなこと
言ってんじゃん?


そうだよ。
最近の新はやつれてく一方だよ。

精神的にやられるでしょあれは。


私でさえ、もう無理なんだから。




「うん。そうだよね。

だから俺、思ったんだ。
くーを困らせるくらいなら
そんな族潰しちゃえ!ってね」



「…いや、可笑しいでしょ」



何言ってるんだこいつは。

頼むから面倒事を増やさないでほしい。



「いやぁ、俺らだって
一応止めたんだよ~?」


氷雨はニヤニヤしながら、
そう言ってきた。


…楽しんでるな、コイツ。