ふーん。
そっちが本性なんだ?
まあ正直どうっでもいいんだけど
いい気分では無いな。
「ふーん。
まあ、好きに思ってれば?
私、1ヶ月経ったら
もう関わる気ないから」
「そんなの当たり前でしょ。
もう既に関わって欲しくないんだから」
…殺っちゃって良いかな?
私もそんなに気が長い方じゃ
ないからさ?
さすがにイライラするよこれは。
「……チッ、
誰がテメーらみたいな糞ガキ
集団に関わるかよ……」
「……は?
なんか言った?」
危ない危ない。
声に出てたんだ。
こんな奴を相手にしたらダメだ。
「……なんでもない。
じゃ、私ここでいいから。
今から用事あるし、
ドウモアリガトウ」
最後の部分は棒読みで言いながら
ヘルメットを外してバイクを
降りて歩き出す。
「あっ、おいっ!
あんたが襲われたりでもしたら
俺が被害を受けんの分かってる?!
すんごい迷惑なんだけど!」
バイクから降りて追いかけてきた
谷島凛。
「……はァ。
まだ分かんないの?
私、言ったよね?
あんた達とは関わりたくないって。
あんただって嫌いな私を送るなんて
嫌でしょ?
私は連れ去られるなんてヘマはしないし、
もし仮にそーなったとしたら
切り捨ててくれて全然構わない、
って言ったはずだけど?
てゆーか、そっちの方が
あんたにとっては好都合なんじゃない?」
「まあ、確かにそうなんだけど…」
「あーそうね。
私が襲われたら、
あんたが私を家に送り届けた後に
出かけてたって言えば大丈夫だから。
これで問題ないでしょ。
早くどっか行って」
なんて話の分からないやつなんだ。
「チッ、
こっちのセリフ。
こっちだって、二度と
あんたなんか送りたくないし。
あんたが襲われれば本望。
じゃーね」
そう言ってバイクに乗って
倉庫に帰って行った。
出来ればもう二度と関わりたくないな。
だって話が通じないから。
