放課後になるまで2人は博正にずっと話かけていた。


最初の方は嬉しそうな顔をしていた博正だけど、最後にはさすがに疲れた顔をしていた。


休憩の度にあの2人に挟まれていれば疲れても当然だった。


そのまま嫌われてしまえばいいのに。


心の中でそう毒づいた。


「雅、今日は一緒に帰れるよ」


四葉からそう声をかけられたけれど、あたしはそれを断った。


2人と一緒にいても上手に笑える自信がない。


誘いを断ったとなればまた陰口を言われると思うけれど、仕方がなかった。