本当にデートだったのかな。


家に戻って来たあたしはそう考えてため息を吐き出した。


博正にとってはただ幼馴染とコーヒーを飲みに行っただけ、デートだと思っていたのはあたし1人だったんだ。


「ちゃんとデートって言えば伝わったのかな……」


ベッドに横になり、そう呟いた。


脱力したまま天井を見上げているとスマホが鳴った。


《今日のデートどうだった?》


《デート楽しんでる?》


四葉と楠葉からのメッセージだ。


2人ともあたしのことを気にしてくれている。