この加工アプリはなんて面白いんだろう!


昼休憩中、あたしはアプリを起動して頬を緩めていた。


冴えない人を一晩であれだけ人気者に変えてしまえるのだ。


九条君の人生は今日から変化する。


あれだけカッコよければ学校なんて来なくても、すぐに芸能人やモデルと言った仕事に付けるはずだ。


「人を加工するな!」


そんな声が聞こえてきて、あたしはスマホから顔を上げた。


桜井君にバレないように今日は渡り廊下でお弁当食べていたのに、結局見つかってしまった。