しかしあたしの体はまるでコンクリートにでもなってしまったかのように、その場から動かなかった。


次の瞬間……。


耳を塞いでいても意味がないほどの爆音がとどろいた。


悲鳴。


悲鳴。


悲鳴。


入口へ殺到していた人たちが横倒しに倒れ、その上を人が駆け抜けていく。