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復讐日記は鍵のかかった引き出しに大切にしまわれていた。


それを確認してみたけれど消されたり、書き加えられたりした形跡はどこにもなかった。


「なんで!?」


あたしは愕然として復讐日記を見つめた。


「だから言ったでしょ、何もしてないって」


花音が強い口調でそう言う。


「でも、昨日復讐は実行されなかった! そんなおかしいでしょ!?」


「あたしに言われてもわからないよ」


「だって――!」


「学校へ行く時間だから」


花音はそう言い、復讐日記を引き出しへ戻してしまったのだった。