公園についてからも岡村ナギサの鋭い目線は変わらなかった。

これ以上隠せない、ならむしろあるがままに伝えてやる、
ヤケクソみたいに開き直ってホントのことを語ることにした。

「あのさ、もう正直に言うけど…さっきみたのがオレのバイトなんだ。」

「何?ホストてこと?」


「…いや」

「ホストじゃくて援交みたいなもん、体を売って金を稼いでんだ」

「な…な…何それ!?犯罪でしょ!?
信じられない?
なんで?」

「言ったてわかんないよ、とにかく金が必要なんだよ」

「…最低」


最低なんてとっくに知ってる。

むしろその言葉が心地よく聞こえた。


「とにかく学校には内緒にしててくれないかな?高校だけは出ときたいんだ」

「イヤ、無理。私の性格知ってるでしょ?」
-予想通りの返答-
こいつ絶対彼氏いないだろうな……待てよ、彼氏か…。

名案が思い浮かんだ。

「あのさ、岡村て彼氏いるの?」

「は?何よ急に!?なんで?」

「彼氏ほしいだろ?
オレの仕事仲間で彼女いない人いるから紹介してあげるよ」


そう言い終えた瞬間、強烈なビンタが飛んできた

「痛って!!」

「バガにしてるの!?だいたいアンタの仕事仲間てアンタと同じ援交やってるんでしょ!!」

あまりの正論に我にかえり、その場は去ることにした。

「…ゴメン」


彼女は無言だった。