この高校に入学して1週間がたったある日の放課後――。 ど、どうしよう....! 私は、今、とても困っている。 いや、困っているなんてもんじゃない。 目の前には、私の苦手な男の子。 後ろには、もう後ずさることのできないドアの壁。 そして、私の顔の横には、壁に手をやり、太く綺麗な腕があって、私を逃がさないようにしている。 これは、俗にいう壁ドンってやつなんじゃ.... なんて、少し思ってみる。