私と優くんの関係性に名前なんて、無理に付けなくてもいいのかもしれない。



クラスメイト。
今はそれだけで、十分。




「あかりは、あかりらしく自分のペースでいいのよ」




私、らしく....か。




「香織、ありがとう」




香織に話して、どこかしらスッキリした私は、残りのお弁当に手を付けた瞬間。




「あっ!」





香織が何かを思い出したように、私の顔をバッと見た。





「な、なに?」





そんな勢いよく私の顔を見てなんなんだろう。





「あんたね!!」





先輩に呼び出されたことを香織に話さず、黙っていたのを忘れていた私は、それについて心配させて軽く怒られたのは、言うまでもない――。