学校に着くまで私も陽咲も無言だった。
そして、教室のドアをくぐるとその沈黙を打ち破るかのように、私は大きくため息をついた。
「はぁぁ!なんなのよあいつ!!いったいどこの何様なの!」
ドンッ!
鞄に憎しみを詰め込んで強く机に叩きつけるようにおいた
「あきちゃん、鞄は憎しみを詰めるものじゃないよー。それに、あきちゃんあの人知らないの?」
「え?陽咲さっきの男知ってるの?」
すごい剣幕に気圧されたのか、少し陽咲が後退りした。悪いことしちゃったかな。
「え、えっと、隣のクラスの藤田暁斗くん。すっごくゆうめいで学校の女生徒はみーんな暁斗くんの事好きってうわさだよー?」
「みんなってだれよ!わたしはそんなの知らないわよ!」
「わたしもしらないなー。」
