なんとか真凛を説得し、晴人さんを家に招き入れた。

どこで裕貴が見ているか分からないが、家の中が一番、安全だと思う。
ううん、この家が危険だというのなら、もう心休める場所はどこにもない。

突然の誘いだったが、どうしても話したいことがあるというと晴人さんはすぐに駆け付けてくれた。

リビングに彼を招き入れ、真凛が出迎えれば、晴人さんはピタリと動きを止めた。
まさか真凛と逢えるとは思っていなかったのだろう。


「真凛…?」

「ごめんね、ハル」

「真凛……」


感動の再会。
本当は邪魔をしたくない。
それでも心を鬼にして2人の間に入り込む。

「真凛、貴方の身に起きたことを話して」

「うん…ハルも聞いてくれる?」

「もちろんだよ」

晴人さんの答えにホッとしたのか真凛は、ゆっくりと話し始めた。

何十日と口を閉ざした、その真実を。