美雨は陸斗といつも一緒に過ごしているところに行くのだと思っていたらしくそんなことを言ってくるし。
連れて行ってもいいんだけど、陸斗の世界を見られるのは嫌だろう。
あたしは美雨たちに気づかれないように送信ボタンを後ろで押した。
陸斗からの返事はすぐに戻ってくる。
――お前もオレから離れていくんだな。――
その言葉に胸が大きく痛む。
「恵美、陸斗からわかったって返事来た?」
なにも知らない彩乃があたしの表情を覗き込んで陸斗からの返事を聞いてくる。
陸斗が今、不安定なことを彩乃たちは知らない。あたしが陸斗の世界を壊そうとしていることも知らない。
「う、うん。陸斗は自分の描いた絵を人に見せたがらないから。」
また、嘘をついてしまった。
陸斗はあたしのことを必要としてくれているのに本当に今日行けないことは申し訳なく感じてしまう。
「そっか、よかった。旭がどこに連れて行ってくれるか楽しみだね。」
優奈がそう言って授業開始の余韻が近づいていたのでそれぞれの席に戻っていく。
優奈たちがそれぞれの席に戻ったところであたしはもう一人の人物にメッセージを送った。
連れて行ってもいいんだけど、陸斗の世界を見られるのは嫌だろう。
あたしは美雨たちに気づかれないように送信ボタンを後ろで押した。
陸斗からの返事はすぐに戻ってくる。
――お前もオレから離れていくんだな。――
その言葉に胸が大きく痛む。
「恵美、陸斗からわかったって返事来た?」
なにも知らない彩乃があたしの表情を覗き込んで陸斗からの返事を聞いてくる。
陸斗が今、不安定なことを彩乃たちは知らない。あたしが陸斗の世界を壊そうとしていることも知らない。
「う、うん。陸斗は自分の描いた絵を人に見せたがらないから。」
また、嘘をついてしまった。
陸斗はあたしのことを必要としてくれているのに本当に今日行けないことは申し訳なく感じてしまう。
「そっか、よかった。旭がどこに連れて行ってくれるか楽しみだね。」
優奈がそう言って授業開始の余韻が近づいていたのでそれぞれの席に戻っていく。
優奈たちがそれぞれの席に戻ったところであたしはもう一人の人物にメッセージを送った。



