傘に入れてくれますか?

優奈はあたしに教えてはくれなかった。



メッセージが届いた3人は目を丸くしてあたしを見ている。



どうして、どうしてあたしだけ情報がわかっていないのにあたしのことを見てくるの?



「ねえ、アスメグ。本当なの?」



美雨、なんのことよ…。なにも言ってくれないとなにを聞いているのかわからないよ。



「恵美サイテーだね。陸斗に何があるのか私たちにはわからないけど。」



彩乃…、その話は陸斗も関係していることなの?



あたしがなんのことか陸斗のことも考えていると陸斗の目のことを思い出した。
でも、まさかね?



「まだ心当たりがないみたいだね。」



実沙の今までにないくらいにあたしへ向けられている冷たい視線。



言葉の続きを覚悟してあたしは息をのんだ。



「メグミ、秋梨とも仲良くしてるんだね。調子のってるの?」



実沙の言葉を聞いてあたしの疑問が全て繋がった。



あたし、優月くんとの浮気を疑われてるんだ…。



「違うの…」



そこまで言ったところであたしはどう言い訳をしようか迷ってしまう。



優月くんと今朝、一緒にいたのは事実で…。でも、陸斗から優月くんに乗り換えた訳ではない。