傘に入れてくれますか?

グループの中で一番地味なあたしにカレシの話題とか降ってくると思っていなかったので少しの時間固まってしまう。


「あたし?あたしは…。」


「うちのクラスにいるわけないじゃん。男子のレベル低いもんね~。」


咄嗟に美沙がフォローを入れてくれたのであたしはその言葉にただうなずいた。


「そうそう、恵美にはもったいないよ。恵美が彼氏にするのは他校の男子がいいんじゃない?」


いつの間にかあたしの彼氏計画が始まってしまった。


「メグミちゃん、いいこと教えてあげようか?若さは戻ってこないんだよ?」
優奈がアタシに耳打ちしてくる。


そんなのはわかってるけど、あたしはまだカレシいらないんだけどな…。


「そっ、そうだ。美雨には恋の先輩実沙様からのおつげはないの?」


無理矢理すぎる言い訳だけど、これで美沙と優奈からは逃げられる。


「美雨ね~。美雨は自然にカレシができると思うんだよなぁ。」


美雨の話はあまり盛り上がらずだった。


彩乃を盾にするのはさすがにできないし…。


「着いたよ。優奈、みてみて~。これ、可愛くない?」