まったくイエローカードじゃないね。
そんな言葉を隠しながらあたしはただ笑っていた。
「あのさ、恵美。」
とても真剣な低い陸斗の声が上から降ってきて顔を上げる。
表情も真剣だ。一体陸斗はなにをこれから言い出すのだろうか。
「オレ…、世界がモノクロにしか見えなくて色が区別できないんだ。」
いきなり陸斗の口から放たれた“モノクロ”という言葉が飲み込めない。
「え…。嘘だよね?」
嘘なんかじゃない。本当はわかっているはずなのに否定したい気持ちがある。
陸斗のあの幻想的な絵の色遣いも色の区別がつかなくて沢山の色を陸斗が使えないことを教えてくれる。
あたしの好きな色を聞いて色々な色のヘアピンを試してみて結局好きな色にしてくれた時も。
目の前の陸斗はとても申し訳なさそうな表情をしている。
陸斗になにがあったのかはわからないけど、陸斗が誤ることじゃないよ。
そう言いたいのに、なかなか言葉が出てこない。
「恵美、もう終わらせよう。オレといたら恵美は…」
「いやっ、まだ始まったばかりじゃない。陸斗こそイエローカードだよ。」
そんな言葉を隠しながらあたしはただ笑っていた。
「あのさ、恵美。」
とても真剣な低い陸斗の声が上から降ってきて顔を上げる。
表情も真剣だ。一体陸斗はなにをこれから言い出すのだろうか。
「オレ…、世界がモノクロにしか見えなくて色が区別できないんだ。」
いきなり陸斗の口から放たれた“モノクロ”という言葉が飲み込めない。
「え…。嘘だよね?」
嘘なんかじゃない。本当はわかっているはずなのに否定したい気持ちがある。
陸斗のあの幻想的な絵の色遣いも色の区別がつかなくて沢山の色を陸斗が使えないことを教えてくれる。
あたしの好きな色を聞いて色々な色のヘアピンを試してみて結局好きな色にしてくれた時も。
目の前の陸斗はとても申し訳なさそうな表情をしている。
陸斗になにがあったのかはわからないけど、陸斗が誤ることじゃないよ。
そう言いたいのに、なかなか言葉が出てこない。
「恵美、もう終わらせよう。オレといたら恵美は…」
「いやっ、まだ始まったばかりじゃない。陸斗こそイエローカードだよ。」



