雨の音にも負けないくらいの低い声。
すぐにわかってしまう。ずっと探していた陸斗の声だ。
陸斗もずぶ濡れであたしをずっと探し回っていてくれていたことがわかる。
「なんで…。なんで来てくれるの?怒ってたんじゃないの?」
「怒ってるよ。オレの許可なしに勝手に出て行くし。恵美はオレンジじゃなくてイエローだな」
そう言って陸斗はポケットに入れていた雨のせいでびしょ濡れになってしまった紙をあたしへ渡す。
「なにこれ、びしょ濡れじゃん。」
「うるせぇよ。オレが描いたオリジナルのイエローカードだよ。」
熱のせいか照れているせいか火照っている陸斗の顔。
「ねぇ、見てもいい?」
「許可する。でも、とりあえず中入ろうぜ。明日二人して休んだら笑いものだろ」
「うん、そうだね。」
陸斗の冷えたでも暖かいがあたしの背中を抱き、一緒に中へと入っていく。
「なにこれ、イエローじゃないじゃん」
陸斗のくれたイエローカードは優しいオレンジとイエローのグラデーションのカードだった。右下には雨で滲んでしまっているけれどひそかに蝶のシルエットが描かれている。
すぐにわかってしまう。ずっと探していた陸斗の声だ。
陸斗もずぶ濡れであたしをずっと探し回っていてくれていたことがわかる。
「なんで…。なんで来てくれるの?怒ってたんじゃないの?」
「怒ってるよ。オレの許可なしに勝手に出て行くし。恵美はオレンジじゃなくてイエローだな」
そう言って陸斗はポケットに入れていた雨のせいでびしょ濡れになってしまった紙をあたしへ渡す。
「なにこれ、びしょ濡れじゃん。」
「うるせぇよ。オレが描いたオリジナルのイエローカードだよ。」
熱のせいか照れているせいか火照っている陸斗の顔。
「ねぇ、見てもいい?」
「許可する。でも、とりあえず中入ろうぜ。明日二人して休んだら笑いものだろ」
「うん、そうだね。」
陸斗の冷えたでも暖かいがあたしの背中を抱き、一緒に中へと入っていく。
「なにこれ、イエローじゃないじゃん」
陸斗のくれたイエローカードは優しいオレンジとイエローのグラデーションのカードだった。右下には雨で滲んでしまっているけれどひそかに蝶のシルエットが描かれている。



