傘に入れてくれますか?

「でも、男としてはなぁ…。」


「ヘアピンだけで陸斗の気持ちは十分だよ。だから、クレープはあたしが出す。陸斗の分も。今日は余分にお金を財布に入れてるし大丈夫だから」


陸斗はあたしの言葉に納得し、あたしの手を引いて歩き始めた。


だけど、その横顔は満足していないように見える。


本当にわかままなあたしでごめんなさい。


陸斗の歩く背中を見つめながら思ったんだ。