「ここ、旧校舎だから防音とかないんだ。だから、ユヅの下手なピアノも聞こえてくるけど我慢してくれ。」
陸斗の言葉に耳を澄ませる。でも、あたしの耳がおかしいのかちっとも下手に聞こえないけれど。
「大丈夫。陸斗の世界に音があってむしろ安心する。」
あたしが陸斗にそんな言葉を掛けたとき、ふと1枚の絵のことを思い出した。
朝、ここで見た陸斗の昔の絵の一つ。
たしか、何枚かの絵の中にあったあの五線譜をモチーフにした絵。
「そうだよ。この絵はユヅにめちゃくちゃにされたんだよ。」
あたしの考えていたことを読んでか、陸斗はあの絵を引き出しから取り出す。
絵を改めてじっくり見直すけれど、間違っている部分なんてあたしの目ではわからない。
「そう?どこが失敗したの。ちゃんと1枚の絵に仕上がってるじゃない。」
失敗したことをあたしが否定するけれど陸斗は苛つきながら答える。
「全部だよ。大体こんな五線譜の絵なんてかきたくなかった。素人の恵美にはわからないだろうけどな。」
そう言って陸斗はまた絵をもとの棚へしまう。
「恵美、そろそろ次行くぞ。オレには時間があまりないんだ。」
陸斗の言葉に耳を澄ませる。でも、あたしの耳がおかしいのかちっとも下手に聞こえないけれど。
「大丈夫。陸斗の世界に音があってむしろ安心する。」
あたしが陸斗にそんな言葉を掛けたとき、ふと1枚の絵のことを思い出した。
朝、ここで見た陸斗の昔の絵の一つ。
たしか、何枚かの絵の中にあったあの五線譜をモチーフにした絵。
「そうだよ。この絵はユヅにめちゃくちゃにされたんだよ。」
あたしの考えていたことを読んでか、陸斗はあの絵を引き出しから取り出す。
絵を改めてじっくり見直すけれど、間違っている部分なんてあたしの目ではわからない。
「そう?どこが失敗したの。ちゃんと1枚の絵に仕上がってるじゃない。」
失敗したことをあたしが否定するけれど陸斗は苛つきながら答える。
「全部だよ。大体こんな五線譜の絵なんてかきたくなかった。素人の恵美にはわからないだろうけどな。」
そう言って陸斗はまた絵をもとの棚へしまう。
「恵美、そろそろ次行くぞ。オレには時間があまりないんだ。」



