しばらくあたしが押し黙っていると優月くんが提案してくる。
「じゃあ、もう一度聴いてみて。短調の部分がとても美しいことがわかると思うから。」
優月くんはオルガンに向かって大きく深呼吸をしてから短調の部分を演奏し始める。
いつまでも逃げていたら届くものもきっと、届かなくなってしまう。
あたしは優月くんの演奏をじっくり聴いて考える。
いつも思っていた。
ここにあるオルガンはパイプオルガンでその音自体が悲しいイメージにさせている。
あたしはピアノでこの部分を聴いたことがない。
これをピアノで弾いたらどんなメロディーになるのだろうか。
あたしの中で決心がついて優月くんが演奏を終えると言った。
「よろしくお願いします。」
あの短調のメロディーは陸斗の使っている絵具の色で例えると闇の中に咲いている紫のバラの色。
優月くんが言う通り悲しいだけのメロディーじゃないことがわかった。
「恵美ちゃんがその気になってくれてよかった。これ、楽譜ね。」
さっきの短調音とは真逆の色で微笑みながら優月くんはあたしに楽譜を渡してくれる。
これがラストスパートになる。頑張らなくちゃな…。
陸斗があの部屋を出て行く前にこの曲をどうしても完成させたい。
陸斗があの部屋の荷物を全て片付け終えてしまうとこの旧校舎にはもう足を踏み入れることはないだろう。
「じゃあ、もう一度聴いてみて。短調の部分がとても美しいことがわかると思うから。」
優月くんはオルガンに向かって大きく深呼吸をしてから短調の部分を演奏し始める。
いつまでも逃げていたら届くものもきっと、届かなくなってしまう。
あたしは優月くんの演奏をじっくり聴いて考える。
いつも思っていた。
ここにあるオルガンはパイプオルガンでその音自体が悲しいイメージにさせている。
あたしはピアノでこの部分を聴いたことがない。
これをピアノで弾いたらどんなメロディーになるのだろうか。
あたしの中で決心がついて優月くんが演奏を終えると言った。
「よろしくお願いします。」
あの短調のメロディーは陸斗の使っている絵具の色で例えると闇の中に咲いている紫のバラの色。
優月くんが言う通り悲しいだけのメロディーじゃないことがわかった。
「恵美ちゃんがその気になってくれてよかった。これ、楽譜ね。」
さっきの短調音とは真逆の色で微笑みながら優月くんはあたしに楽譜を渡してくれる。
これがラストスパートになる。頑張らなくちゃな…。
陸斗があの部屋を出て行く前にこの曲をどうしても完成させたい。
陸斗があの部屋の荷物を全て片付け終えてしまうとこの旧校舎にはもう足を踏み入れることはないだろう。



