「柏木から何か来たの?」
「うん…。ちょっとごめんね。」
彩乃たちに謝ってあたしはスマホの画面に目を向ける。
――どうしても言わなきゃいけないことがある――
そのメッセージを見ただけでなぜか嫌な予感がした。
いいことかもしれないけれど、昨日のこともあって悪い予感しかしない。
「陸斗に呼ばれたから行かないと。本当にごめんね。」
陸斗はあの部屋であたしを待っているだろう。
「恵美。」
陸斗は今まで描いてきた絵を壁に並べて見つめながらあたしの名前を呼ぶ。
どうして、あたしの方を向いてくれないのだろう。
陸斗はいつだってあたしのことを見てくれていた。背中を向けることなんて一度もなかった。
「あのさ、恵美。オレ、見えなくなった。恵美の色も。モノトーンになった恵美を見ると泣きそうになる」
あたしがモノトーンに見えるようになったのはいつ頃からだろう。
聞きたいけれど、あたしもショックが大きすぎて陸斗になにも言えない。
「話はそれだけだからもう出て行ってくれ。そして、もうここへは来ないでくれ。」
陸斗の冷たい言葉が心に突き刺さる。
「うん…。ちょっとごめんね。」
彩乃たちに謝ってあたしはスマホの画面に目を向ける。
――どうしても言わなきゃいけないことがある――
そのメッセージを見ただけでなぜか嫌な予感がした。
いいことかもしれないけれど、昨日のこともあって悪い予感しかしない。
「陸斗に呼ばれたから行かないと。本当にごめんね。」
陸斗はあの部屋であたしを待っているだろう。
「恵美。」
陸斗は今まで描いてきた絵を壁に並べて見つめながらあたしの名前を呼ぶ。
どうして、あたしの方を向いてくれないのだろう。
陸斗はいつだってあたしのことを見てくれていた。背中を向けることなんて一度もなかった。
「あのさ、恵美。オレ、見えなくなった。恵美の色も。モノトーンになった恵美を見ると泣きそうになる」
あたしがモノトーンに見えるようになったのはいつ頃からだろう。
聞きたいけれど、あたしもショックが大きすぎて陸斗になにも言えない。
「話はそれだけだからもう出て行ってくれ。そして、もうここへは来ないでくれ。」
陸斗の冷たい言葉が心に突き刺さる。



