「恵美、来てたのか…。」
陸斗は寝ぼけているのかあたしの送ったメッセージのことに触れない。
「今日もユヅ弾いてるな。」
隣から響いてくるオルガンの音に耳を澄ませる陸斗。
「今日はね、美雨と彩乃と優奈を連れて行ったんだよ。」
「そっか、恵美は行かなくていいのか?大切な友達じゃないのか?」
陸斗は怒ることなく寝ぼけているのかあたしにそんなことを言ってくる。
「いいの。今日は陸斗といたいの。それに、実沙もいないし大丈夫だと思う。」
陸斗にここにいたいということを必死に伝えるけれど、陸斗はあたしに興味がなさそうにしてキャンバスに向かって絵を描き始める。
あたしは陸斗の前でも、存在価値がなくなってしまったのだろうか。
そのことが悔しくてたまらない。
そのとき、今度は優奈がリクエストしたであろう曲の曲調が変わる。
短調だ。
あたしはこの音を陸斗に聞かせたくなくて、制服のポケットから急いでイヤホンを取り出し陸斗の耳に着けスマホで適当に音楽を流す。
「ははっ。恵美、センスなさすぎ。」
陸斗は寝ぼけているのかあたしの送ったメッセージのことに触れない。
「今日もユヅ弾いてるな。」
隣から響いてくるオルガンの音に耳を澄ませる陸斗。
「今日はね、美雨と彩乃と優奈を連れて行ったんだよ。」
「そっか、恵美は行かなくていいのか?大切な友達じゃないのか?」
陸斗は怒ることなく寝ぼけているのかあたしにそんなことを言ってくる。
「いいの。今日は陸斗といたいの。それに、実沙もいないし大丈夫だと思う。」
陸斗にここにいたいということを必死に伝えるけれど、陸斗はあたしに興味がなさそうにしてキャンバスに向かって絵を描き始める。
あたしは陸斗の前でも、存在価値がなくなってしまったのだろうか。
そのことが悔しくてたまらない。
そのとき、今度は優奈がリクエストしたであろう曲の曲調が変わる。
短調だ。
あたしはこの音を陸斗に聞かせたくなくて、制服のポケットから急いでイヤホンを取り出し陸斗の耳に着けスマホで適当に音楽を流す。
「ははっ。恵美、センスなさすぎ。」



