傘に入れてくれますか?

「ごめーん。遅れたぁ」


「美雨、遅すぎ。」


「女の子は時間がかかるんです~。」


「はいはい。わかりました。」


美雨と彩乃のやり取りを聞いているだけなのになぜかいつも自然と笑えちゃうんだよなぁ。


「んで、美雨と何話してたの?」


優奈が目を半開きにし、あたしの方を見て悪戯っぽくそう言う。


「え?それは…」


左手にタトゥーシールを張ってもらったとか言ったらきっとアタシの居場所はここにはなくなってしまう。


「それは二人だけの秘密だよね~。」


あたしが言葉に固まっていると彩乃と話していた美羽がアタシの腕をギュッと掴んでニコリと微笑みながらそう言った。


あたしは美雨の言葉に乗っかるように首を縦にコクコクとふる。


「そっか、秘密と言われたら無理やり聞くことはできないね。」


美沙と優奈は美雨の言葉に納得したように笑っている。


そのとき彩乃が注文していたお雑煮をウェイトレスが運んできたので遅れてきたあたしと美雨は追加で注文をする。


「アスメグなに飲む?ワタシはホットココアにしようかな。」


「じゃあ、あたしはクリームソーダにしよう。」


美雨とあたしはそれぞれ好きなものを注文した。