「おい、起きろ。この世間知らず女」


あれ?声が違う?誰?



「宮地〜?」


いつも優しく起こしてくれるのに...今日はどうしたんだろう。



「おい、何寝ぼけてんだ!俺は宮地のじいさんじゃねえ!」


そう言って勢いよく私から布団を剥ぎ取った。

ん?



「...あ!!!そうだった!!!」


そう、目の前にいるのは

前のわたし専属の執事「宮地」ではなく、その孫である「暁(アキラ)」だった。



ことは今から、12時間も前に遡る。