公園にはキレイな桜が咲いていてその中に小さな女の子がいた。祖母が手を振ると女の子とその母親は振り返った。母親は言った
「この子が竜也君ですか? 華によく似てキレイな顔立ちね。」
華?きょとんとしている俺に祖母はそっと言った
「竜也のお母さんよ。」
「それにオスカーさんに似てキレイな目ね」

華が母親ってことは

「お父さんよ。」

ふーん。


あ、と慌ててその母親は言った、
「この子は花恋、私はその母親の美花です。」

あまり、他人には興味は無いが3歳の男の子らしくぱぁっと笑って見せた。祖母は満足そうに
「花恋ちゃんと遊んでおいで」
と笑った。うん!と元気よく頷いて走りながら花恋ちゃんに手招きした。